この記事では、定年退職後の失業保険についてお話しします。
定年退職でも、条件を満たす場合は、失業保険をもらえますよ。
いっしょにくわしく確認してみましょう。
失業保険とは?
失業保険は、はたらく意欲があるのに仕事が見つからない方を支援する制度です。
失業保険の正式名称は「雇用保険」といいます。
でも、「失業保険」と呼ばれることが多いようなので、この記事でも失業保険とさせていただきますね。
失業保険をもらえる条件
失業保険をもらうには、いくつか条件があります。
- 離職前の1年間に被保険者期間が通算で6か月以上あること
- 失業中であること
- 働く意思と能力があること
- 積極的に仕事を探していること
- 64歳以下で退職したこと
つまり、雇用保険をしっかり払ってきて、「まだ働きたい!」という気持ちがあれば、定年退職後でも失業保険をもらえる可能性があるんだね!
でも、失業保険がもらえるのは、64歳以下で退職した方が対象です。
では次項で、65歳の誕生日を迎えたあとに退職した場合について確認してみましょう。
65歳以上で退職した場合は?
65歳以上で退職した場合は、通常の失業保険ではなく「高年齢求職者給付金」という制度が適用されます。
高年齢求職者給付金は、65歳以上の方向けの特別な制度です。
給付金の金額や期間は通常の失業保険より減ってしまいますが、基本的な仕組みは同じです。
高年齢求職者給付金と失業保険の違い
高年齢求職者給付金と失業保険のおおきな違いは、
- 給付日数は最大50日間
(失業保険は最大150日間) - 一括給付
(失業保険は4週間ごに認定が必要で、4週間分ずつ分割で支給)
65歳以上で退職した方も、働く意欲があれば高年齢求職者給付金を受けとることができます。
でも、金額はかなり少なくなってしまいそうですね。
65歳の誕生日より早めに退職して会社から離職票をもらい、65歳の誕生日前日までに手続きを済ませれば、失業保険を受けられるみたいですね。
定年の誕生日まで働く方も多いと思うけど、可能なら数日繰り上げて退職しちゃうのもいいかもね!
失業保険の申請方法
さて、ではどうやって失業保険を申請すればいいのでしょうか?手順を簡単に説明しますね。
- 必要書類を準備する
- 離職票(会社からもらいます)
- 本人確認書類(マイナンバーカードなど)
- 写真2枚(3×2.5cm)
- 印鑑
- 銀行通帳
- ハローワークに行く
- お近くのハローワークを探してください
- 求職申込みをする
- 窓口で「求職申込み」と「失業認定申告書」を書きます
- 失業認定日を決める
- 4週間に1回程度、ハローワークに行く日を決めます
- 失業認定を受ける
- 決められた日にハローワークに行き、求職活動の報告をします
- 失業保険を受給
- 認定されると、指定した銀行口座に振り込まれます
これが基本的な流れです。最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、ハローワークの職員さんが丁寧に教えてくれますので安心してくださいね。
給付までには、7日間の待機期間があります。
退職理由が「会社都合」なら7日間だけですが、
「自己都合」のときは7日間+2か月(原則)の給付制限となります。
ちなみに、定年退職は「自己都合」なんですって。
それに、失業保険も高年齢求職者給付金も、原則として離職から1年間しかもらえないよ!
申請が遅れて、もらえる日数が期限からはみだしちゃうと、その分はもらえなくなるんだ!
だから、早めに申請してね!
まとめ
定年退職後の失業保険、ポイントをおさらいしましょう。
- 定年退職後でも、条件を満たせば失業保険をもらえます
- 65歳以上の方は「高年齢求職者給付金」が適用されます
- 申請はハローワークで行います
失業保険は、新しい仕事を見つけるまでの生活を支える大切な制度です。
定年退職後も、まだまだ働きたい!という方は、ぜひ活用してくださいね。
就職先がすぐに決まった時には、再就職給付金などがもらえる場合があるよ!
聞かないと教えてもらえないことも多いから、気になることがあったら、職場の担当者やハローワークに相談してみようね!
私たちの第二の人生が素敵なものになりますように!
知識を増やして、かしこく楽しくいきましょう♪
参考URL:
https://taisyoku-kyuhukin.com/2024/07/29/retirement-unemployment-insurance/
https://mynavi-ms.jp/magazine/detail/001296.html
https://www.bk.mufg.jp/column/events/secondlife/0011.html